館山若潮マラソンコース上の文化財をご紹介します!
最終更新日:令和7年1月23日

第45回館山若潮マラソンは終了しました。
参加されたランナーの皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした!
1月26日(日)は第45回館山若潮マラソンが開催されます。
スタート直後、目の前に広がる館山湾は、美しく波静かな特徴から「鏡ヶ浦」と呼ばれ、「日本の夕陽百選」「関東の富士見百景」「東京湾100選」に選ばれています。左手には館山城、条件が揃えば館山湾越しに雪化粧した富士山を見ることもできます。また、15~20キロ地点の房総フラワーラインでは、菜の花をはじめ、早春の花々を楽しむことができます。
館山が誇る自然の美しさを満喫できるコースとして知られていますが、コース上には館山の特徴ある文化財も点在しています。このページでは、フルマラソンコース上から見ることができる文化財を紹介します。
前日にコースの下見を兼ねて訪れるのもよし、大会後に余韻を楽しみながら訪れるのもおすすめです!
会場の市民運動場や海岸線には、不思議な彫刻もありますよ!
みんさんもぜひ、館山の文化財を楽しみながら走ってみてください。ランナーの皆さんのご健闘をお祈りします!
1.房総半島の漁撈用具・房総半島の万祝及び製作関連資料

2.小高記念館

「“渚の駅”たてやま」を過ぎてしばらくすると、左手に見えてくる洋風建築が小高記念館です。大正11年(1922)頃に古川銀行旧鴨川町支店として鴨川市に建築されたと伝えられています。千葉銀行との合併を機に建物が売りに出され、これを昭和5年に購入した小高熹郎氏が現在地に移築しました。 移築された建物は、館山水産事務所(館山水産株式会社)や政治事務所などを経て、文化交流の拠点「小高資料館」となりますが、 その後、NPO法人安房文化遺産フォーラムが借受けて所有者の意向を受け継ぎ、建物を地域文化の発信・コミュニティーの交流拠点「小高記念館」として活用しました。平成28年(2016)12月には、カフェとしてオープンしています。
3.鉈切洞穴(船越鉈切神社)

フルマラソン8キロあたりで左手に見えてくるのが、千葉県指定史跡「鉈切洞穴」です。自然の営みでつくられた海食洞穴で、その後の地殻運動によって隆起し、現在は館山湾に面した標高25メートルの海岸段丘上にあります。縄文時代後期から使用され、その後は海神を祀る神社として信仰をあつめています。山側(南側)の船越鉈切神社と向かい合うように、海側(北側)には海南刀切神社があります。
4.見物の海岸段丘

鉈切洞穴を過ぎ坂を下ると、再び館山湾が右手に広がります。海岸には何か所か盛り上がった特徴的な岩がありますが、これは1703年の元禄地震と1923年の関東大震災で隆起した海岸段丘です。房総半島南部は、6,000~7,000年にわたり、地震による隆起を繰り返してきた場所で、沼サンゴ層という化石も確認されています。
5.洲埼灯台

12キロを過ぎ、館山市の最西端に来ると、右手に洲埼灯台が見えてきます。洲埼灯台は、東京湾入口で首都圏への安全航海を支える灯台です。対岸の三浦半島端部にある剱埼灯台と対になって東京湾と太平洋の境界を成しています。大正8年(1919)に洲崎の庚申山に建設され、同年12月15日に初点灯しました。令和元年(2019)には点灯100周年を迎えています。
6.洲崎神社

洲埼灯台から1キロもしないうちに、左手に見えてくるのが洲崎神社です。洲崎神社は東京湾の出入口を見下ろす場所であることから、古来、漁師にとっての漁業神、船乗りにとっての航海神でした。源頼朝が伊豆での挙兵に失敗して安房へ逃れたときには当社に参拝して坂東武士の結集を祈願したことは有名な話です。隣接する養老寺は曲亭馬琴の長編伝奇小説『南総里見八犬伝』の舞台としても知られています。
7.安房神社

フラワーラインを過ぎ、国道410号に入り少し進むと、安房神社の入口です。神社の言い伝えでは2600年以上の昔、天富命(あめのとみのみこと)が阿波の忌部(いんべ)一族を率いて安房国を開拓しに来た際、自分の祖先である天太玉命(あめのふとだまのみこと)を祀るために建てたのが安房神社であるとされています。平安時代には朝廷の大膳寮に祀られる御食神(みけつかみ)で、日本にわずか9つしか存在しなかった神郡(しんぐん)と呼ばれる所領を持つ神社となり、明治に入ると官幣大社に列せられ国家の保護を受けました。昭和7年の井戸工事の際に、海食洞穴が見つかり、人骨や貝製の腕輪、土器などが出土しました。
番外編.パブリックアート(野外彫刻作品/モニュメント)
フルマラソンコース上の文化財(コースマップ)

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