【県指定史跡】鉈切洞穴
最終更新日:令和5年10月10日

指定名称
鉈切洞穴
(なたぎりどうけつ)
(なたぎりどうけつ)
種別
千葉県指定史跡
指定日
昭和42年(1967)12月22日指定 平成21年(2009)3月17日追加指定
所在地
館山市浜田357・376
所有者
船越鉈切神社
概要
鉈切洞穴は、自然の営みでつくられた海食洞穴で、その後の地殻運動によって隆起し、現在は、館山湾に面した標高約25mの海岸段丘上にあります。洞穴入口の高さは最高部4.2m、幅は開口部で5.85m、奥行き36.8mと大きく、縄文時代後期から使用がはじまり、古墳時代には一部が墓所として利用されました。その後は海神を祀る神社として地元漁民の信仰をあつめ、現在に至っています。
昭和31年(1956)の発掘調査では、縄文時代後期初頭の称名寺(しょうみょうじ)II式土器とともに、魚を捕るための鹿角製釣針や銛などのほか、マダイやマグロなど魚骨47種、アワビやサザエなどの貝類68種が出土しています。これらの出土遺物は、当時の漁民が海岸部での魚介類の採集にとどまらず、かなり遠方まで積極的に漁をしにいったことを物語る資料です。そのほか海鳥や、シカ、イノシシ、タヌキ、サルなどの骨も出土しており、同時に山の猟も行っていたことがわかります。
出土した縄文土器には、対岸の神奈川県の土器の影響が強くみられます。縄文時代後期、東京湾岸地域には、海と山からのめぐみにより、数多くの集落が存在していたと考えられます。出土した土器から、漁や交易のため、丸木舟に乗って盛んに東京湾を行き来した縄文人の姿を想い起こすことができます。
昭和31年(1956)の発掘調査では、縄文時代後期初頭の称名寺(しょうみょうじ)II式土器とともに、魚を捕るための鹿角製釣針や銛などのほか、マダイやマグロなど魚骨47種、アワビやサザエなどの貝類68種が出土しています。これらの出土遺物は、当時の漁民が海岸部での魚介類の採集にとどまらず、かなり遠方まで積極的に漁をしにいったことを物語る資料です。そのほか海鳥や、シカ、イノシシ、タヌキ、サルなどの骨も出土しており、同時に山の猟も行っていたことがわかります。
出土した縄文土器には、対岸の神奈川県の土器の影響が強くみられます。縄文時代後期、東京湾岸地域には、海と山からのめぐみにより、数多くの集落が存在していたと考えられます。出土した土器から、漁や交易のため、丸木舟に乗って盛んに東京湾を行き来した縄文人の姿を想い起こすことができます。
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