【県指定史跡】安房神社洞窟遺跡
最終更新日:平成28年1月29日

発掘調査の様子(平成20年)
指定名称
 安房神社洞窟遺跡
(あわじんじゃどうくついせき)
 
      (あわじんじゃどうくついせき)
種別
 千葉県指定史跡
        
 
      指定日
 昭和42年(1967)3月7日
        
 
      所在地
 館山市大神宮589
        
 
      所有者
 安房神社
        
 
      概要
 昭和7年(1932)、安房神社の参籠所の改築が、関東大震災の復旧工事として行われました。その付属工事として参籠所裏に井戸を掘った時、地表下1mほどのところで、偶然に口をあけた洞窟があらわれました。
全長約11m、高さ2m、幅1.5mの大きさの海食洞窟ですが、現在では再び地表下に埋められています。
 
洞窟の発見直後に緊急発掘調査が行われ、人骨22体、貝製の腕輪193個、石製の丸玉3個、土器などが出土し、この洞窟が古代人の墓所であることが明らかになりました。
出土した人骨22体のうち、15体には抜歯のあとが認められ、当時の風俗を知る上で、貴重な資料として注目されています。抜歯というのは、健康な歯を故意に抜く風習で、未開社会ではかなり一般的に認められるものです。
日本では縄文時代中期からみられ、ばじめは上顎第二門歯の片側を抜く例が多く、後期には両側を抜くようになります。縄文時代晩期には、犬歯を抜く例を含め、いろいろなパターンが全国的にみられます。
抜歯は弥生時代にも存続したとされ、その根拠となるのが、この洞窟遺跡の人骨です。しかし人骨に伴って出土した土器は、報告されたものを見る限りでは弥生土器ではなく、古墳時代の土師器と認められるものです。他に明確に弥生土器とわかるものがあったかどうかは、報告書でははっきりしないため、今後遺跡の時期については、再検討が必要とされます。人骨の一部は近くの宮ノ谷に再び埋葬され、忌部塚とよばれています。
※この洞窟は調査後埋められたため、見学することはできません。
 
      全長約11m、高さ2m、幅1.5mの大きさの海食洞窟ですが、現在では再び地表下に埋められています。
洞窟の発見直後に緊急発掘調査が行われ、人骨22体、貝製の腕輪193個、石製の丸玉3個、土器などが出土し、この洞窟が古代人の墓所であることが明らかになりました。
出土した人骨22体のうち、15体には抜歯のあとが認められ、当時の風俗を知る上で、貴重な資料として注目されています。抜歯というのは、健康な歯を故意に抜く風習で、未開社会ではかなり一般的に認められるものです。
日本では縄文時代中期からみられ、ばじめは上顎第二門歯の片側を抜く例が多く、後期には両側を抜くようになります。縄文時代晩期には、犬歯を抜く例を含め、いろいろなパターンが全国的にみられます。
抜歯は弥生時代にも存続したとされ、その根拠となるのが、この洞窟遺跡の人骨です。しかし人骨に伴って出土した土器は、報告されたものを見る限りでは弥生土器ではなく、古墳時代の土師器と認められるものです。他に明確に弥生土器とわかるものがあったかどうかは、報告書でははっきりしないため、今後遺跡の時期については、再検討が必要とされます。人骨の一部は近くの宮ノ谷に再び埋葬され、忌部塚とよばれています。
※この洞窟は調査後埋められたため、見学することはできません。
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