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カリキュラム管理室
 北条教育では,一貫してカリキュラム作りを重視してきた。
指導内容,目標,領域。それを受けるのは子どもである。
 だからできあいのものではなく,自前のカリキュラム(プラン)を持たねばならない。
 しかし,このカリキュラムは他の教師に使えないものであってはならない。
 負担を減らし,効果を上げ,学級王国的な考え方を打ち破るには,共同で使えるカリキュラムが望まれたのである。
 共同でカリキュラム(プラン)を使うならば,プランと資料を保存・管理する機能が欲しい。
 それがカリ管のスタートだったのである。  

『未来の年輪より』

 
 

 カリキュラム管理室は、昭和41年に創設された。この部屋には学年,教科,月別に作られた660の棚がある。棚の中には指導案,ワークシート,子どもの活動記録,写真などが指導者の反省などとともに納められている。
 カリキュラム管理室が創られた当初の大きなねらいの1つは「指導の平準化」であった。例えば初任の教師であろうと子どもの前に立てば初任だなどと言い訳を言ってはいられない。ベテラン教師と同様の質の高い指導を求められる。このような教師にとって,先輩が指導した資料に当たることで,その基礎となる部分を学ぶことができる。また,校内には教科指導に優れた教師がいる。そういった教師の考え方や指導技術を学ぶことで,どの教師も一定の水準にまで立つことができると考えたのが「指導の平準化」の考えである。
 これは何も若い教師にばかり当てはまることではない。このように,人に頼って資料を借りるという手間を省き,カリキュラム管理室は資料を職員の共有財産として,だれが見ても,使ってもいいというルールにしたのである。
 「指導の平準化」の理念は,教員の資質向上につながり,学校全体の学力を向上させることに効果を上げている。
 これに加え,さらに重要なカリキュラム管理室の役割は,カリキュラムを開発し,それを評価することによって,改善したり,更新したりするのに役立つという点である。北条小学校ではカリキュラム管理室を介して行われるカリキュラムの開発や更新のシステムを「プラン実践検証サイクル」と呼んでいる。

 カリキュラム管理室の構成

第1カリ管
■教務主任
■専科教員
■少人数指導教員
■印刷室としての機能
■視聴覚機器の一部を保管
■消耗品等の支援

 
第2カリ管
■カリキュラムに関する資料
  ・660の棚
  ・デジタルカリ管  
■出版物
■教材研究・教材作成の機能
  ・パソコン ・プリンター 
  ・スキャナー
  ・拡大プリンター・拡大コピー機 
 

カリキュラム管理室の仕事内容

カリ管の仕事内容は,大別して,情報管理,人的・物的支援の側面に分けられる。
中でも最も重要と考えるのはカリ管の本来の役割である「情報管理」の側面である。
「カリ管は学校の心臓部」であるために,プラン実践・検証のシステムを充実させていくことを中心の業務としたい。

■情報の管理
   ・「プラン資料の管理・活用・収集・保管」
   ・内外の情報の収集・提供



新しい「プラン」へ
再びカリ管の棚へ

ACTION
カリキュラム管理室の
資料

教科担当が原案
CHECK

プラン実践検証サイクル

PLAN
反省・修正案
学年会・個人で

実践   学年会で検討
    
 学年で共同実践 DO


 

PLAN 
各学年3,4名の職員はそれぞれが担当教科を分担する。
教科担当は,カリキュラム管理室に保管されている翌月の資料にまず目を通す。
毎週金曜日に行われる学年会では,教科担当職員からその年の指導計画を提案する。
学年会では,子どもの実態等をもとに検討し,実践の仕方を決める。

DO
実践は,クラスの実態を考慮しつつ,共同実践(つまり同じ方法で実践)をする。共同実践により,1つのプランが複数のクラスで検証されることになる。
また、より効果的な実践を求めて、あえて2つのアプローチ(プランで示された方法と開発した方法)を試してみることもあってもよい。

CHECK・ACTION
実践の結果を再び学年会の話題にし,反省や修正について話し合いをもつ。そして,教科担当職員は,実践資料とともに反省を記入した用紙をカリキュラム管理室の棚に再び納入し,次年度の実践につなげる。

  

■人的支援
  ・専科、TT、少人数指導
  ・行事支援
  ・補教


◎専科,TT,少人数指導
専科としての学習指導を行う。
TT,少人数指導担当として,各学年と十分に相談しながら指導にあたる。

◎行事などへの支援
学年,学校行事,統合学習などにおいて,必要に応じて行う。学年関係行事の支援の中心は,
カリ管当該学年担当で行う。

◎放送活動
カリ管では,朝の校内放送の練習および,本番には,必要に応じて支援する。

◎担任不在時の支援
特に1・2年生を中心に,担任不在時の学級の自習対応を行う。
自習の実施・指導については,同学年の教師と連携をとりながら,当該担任の自習計画にしたがって行う。
尚,突発的に担任が不在にならざるを得ない場合などにはカリ管まで連絡し,カリ管職員がその学級の支援にあたる。

◎教材・教具の開発への支援
充実した学習活動を行っていくために,学習によっては,子どもの実態に合わせた教具,教材の開発が必要になる。その際,カリ管は,よき相談相手,及び請負人となって,開発支援をする。

◎物的環境の充実に向けての活動
子どもの生活環境を充実させるために,学校内の物的な環境を,生活・学習の面から考え,
カリ管という全体的な立場から支援,活動していく。(キッズコーナの運営等)

◎ICT機器の管理
教育活動で使用されるデジタルカメラ、ビデオカメラ、実物投影機、プロジェクター等の機器について日常的に活用できるよう整備する。なお、電子黒板は各学年で管理する。

◎印刷の支援
印刷機器の管理,および印刷の支援を行う。次の印刷物については,カリ管が対応する。
・全職員向けの印刷物
・全校向けの印刷物
なお次の印刷物については,原則として学年あるいは,学級担任で行う。
・学年向けの印刷物
・学級向けの印刷物

 

プランチェック

・内容
プランの単元構成がどうだったかの評価を行う。実践した教科および統合の単元について,
学年で反省を出し合い・修正プランとして残していく。(修正メモ用紙は第2カリ管にある)
実践の際使用した資料(ワークシート,写真,プリント等)とともに第2カリ管の棚に入れる。
・実施日及び参加者
各学年で月に1回程度  学年職員全員+学年担当+カリ管職員
・場所
第2カリキュラム管理室

 

デジタルカリキュラム管理室

■誰でも必要な資料を取り出してみることができるように、今までのカリ管にPCを導入し,
より多くの先生方に見て,活用してもらえる第2カリ管となるよう工夫している。
もちろん,660の棚への資料保管やプランチェックも並行して進めていく。紙の方が使いやすいもの、デジタルの方がよいものがある。職員のニーズに合わせることが大切。

 大切な指導案やワークシートを検索してプリントアウトできるようにする。データを自分で作成することももちろん,今ある物を取り出して,多少の修正を加えていけば,新たに書類を作成しなくてもデータをさらにより良いものに更新していける。
 また,書類がかさばらずに保存でき,劣化も防げる点もデジタル化のメリットである。
そのために以下のデータ収集を行う。

・統合データ
・2002〜 のプラン実践の指導案
・プラン]Tに載せた指導案
・校務分掌
・学習指導(評価,指導計画)

現在デジタル化されているもの
・出席簿  ・時数集計  ・めあて
・学年に関する文書(学年便り等)
・校務分掌に関する文書等