<核としての北条プラン>
本校の教育目標「たくましく現代に生きる子どもの育成」の具現化のための教育課程編成の核は,北条プランの編成である。北条プランは,目の前の子どもに理想として与えるべく編成した北条小独自の教育課程である。北条小プランは常に絶えることなく,編成→実践検証→新しい編成のサイクルを繰り返し「プランT」(1962)から始まり,現在「北条プラン11」の編成に向け歩み始めている。「北条プラン11」では,「創時力」の育成の理念を打ち出している。このプランの実践検証を進め,修正と同時に新たな単元開発や指導法の開発を進めている。そしてプラン11の完成を目指している。
<教育課程>
「学習指導要領」及び「本校の教育目標」を受け,次の方針で教育課程を編成する。
本年度の教育過程においてめざす子ども像は、以下の通りである。
1 一人でも仲間とでも、主体的・創造的に学び、豊かに表現する子
2 思いやりと優しさをもち、前向きに生きる子
3 やり遂げる意思と体力の向上を目指す子
1 一人でも仲間とでも、主体的・創造的に学び、豊かに表現する子
@学び方を学ばせる。
・見る,聞く,話す(ペアトークなど),書く(○○日記など)ことの徹底
・子ども同士のやりとりを促すために,意図的な問いかけを重ねる。
→自分たちで授業を進められるように。
・自分で学んでいく姿勢をつくる→自学へと
A授業改善に努め,わかる授業を目指す。
・わかる授業の工夫 ・基礎・基本の徹底
・思考力の鍛錬 ・言語活動の充実
・一人一人の学力を確実に向上させる。 ・ノートの継続評価
B主に,子どもたちの主体的・創造的な学習を積極的に展開する中で,受容的批判的思考 力,創造的発想力,断行力の育成を図る。
・認め合う集団づくり ・議論し合う集団づくり
・納得理解し,パワーアップを図る集団づくり
・受信力と発信力を鍛える。
・「子どもが主体」を具現化するために,「その気にさせる」手立てを工夫する。
・自主性・主体性の対には自己責任がある。責任を果たす子の育成を進める。
・外国語活動では,外国語活動教材やデジタル教材,ALT等を効果的に活用し
コミュニケーションの素地を養う。
C学習内容を積極的に工夫する。
・教科の中での可能性の探索
・統合学習の見直し
「いかに」を問う前に「何のために」を問い,話し合いなどの仕方や自治的活動を促 進し,「子ども主体」を強く意識して学習を組む。教科学習での学びと統合学習の学 びを相乗的に関連させる。
D目標に応じて,学習形態を柔軟にする。
ア 時間の弾力的運用(通常90分のロングタイムで,弾力的な学習活動を展開)
イ 個別化と集団化
a T.T.指導や少人数指導(一人一人の興味・関心・習熟度に対応)
b パネルオープン学習 など
ウ ICT
・教育機器(電子黒板)を使った授業実践を行う。
E学習規律の徹底
・黙って話を聞かせる。
・相手に伝わる声で話をする。
2 思いやりと優しさをもち、前向きに生きる子
@思いやりの心をもち,前向きな子を育む
・あたたかい言葉遣いができる子を育てる。
・大きな声で,返事や挨拶をする子を育てる。
・係活動や手伝い,掃除やゴミ拾い等,進んで人のためになることをする子を育てる。
A地域の方との連携
ア 学校支援ボランティアなど,日常の授業,統合学習での交流活動を推進する。
イ 周辺の自然(校内も含めて)を生かした学習の展開を目指す。
ウ 地域人材の発掘,連携,教育力の向上を図る。地域を巻き込むことで保護者や地域へ の北条教育の理解を図る。
B自治的活動の推進
ア 学友会,集会活動
・学年学友会活動の推進,全校集会を金曜6校時に位置づけて子ども主体で展開する。
イ 学級活動
・週1時間の位置づけで,統合学習との関連を図りながら,学校での望ましい集団生活, 人間関係,地域への参画が図れるようにする。
ウ クラブ活動
・年間6回の実施で,さらに地域との連携を積極的に推進する。
*地域の人材活用を図る。
エ 学校行事
・計画に沿うだけでなく,子どもの願い,教師の願いがともに反映され,ねらいを明確に 持った行事にして
いく。その中で,地域との協同が図れるものは,積極的に推進する。
Cあらゆる場での問題解決能力の向上
ア 切実な問題意識を持たせる。
・学習の導入で知的好奇心や探求心を高めることで,個々の意欲は高まり,学習問題を個 々に見いだしやすくなる。具体的には,意外性のある場面,矛盾・葛藤から意見の対立 が生まれる場面,どちらかを選択しなければいけない場面など,子どもの心を燃焼させ る導入を設定する。
イ 個々の考えや思いの形成の場を設ける。
・学習問題を見いだすことで,その後の追究活動が生まれる。調べる,考える,
読み取る,試行する,話し合うなどの活動の場を保障し,自分の考えを練り上げること ができるようにする。
ウ 互いに高め合える関わりを形成する。
・発表の授業ではなく,話し合える授業作りをめざす。調べたことを深める場面として, 自分の考えを表現するとともに,他者の意見を聞きながら,自分の考えをより深めてい くようにする。
エ 具体的,体験的な学習を取り入れる。
・理解を深めるには,作業や実験,操作が不可欠である。生の体験を重視した学習過程 を工夫する。
オ 指導と評価の一体化を図る。
・ねらいと子どもの実態を合わせたとき,教師の考えた「授業」をするのではなく,子 どもの「学習」となるような柔軟な学習過程の編成・修正を考えておく。形成的に評 価しながら単元を通すことで,よりよいプラン実践検証サイクルができるようにする 。(PDCAサイクル)
カ 振り返りの場の確保
・学習過程において,子どもたち自身が課題解決の過程や高まりを実感できる自己評価 の工夫をする。
キ 学びの基盤
・全校一斉に読書を行い,「読む」習慣作りをする。(月・金曜日)
・基礎・基本の徹底を図るために,習熟プリント等を行う。
(火〜木曜日,学級・学年毎に)
D道徳教育・人権教育の充実
・週1時間の道徳の指導を工夫・充実させる。特に,学活・統合と関連させながら,
「自他の生命尊重」を中心に学びを実感できる道徳教育の充実に努める。
・いじめの未然防止のため,わかる授業の展開,異学年交流の実施,学級活動としてソ ーシャルスキルトレーニングやグループワークトレーニングを実施する。
・関係機関と連携し,ネットいじめや犯罪から子どもを守るため,情報モラル教育の充 実に努める。
・いじめ他,「ならぬことはならぬ」というスタンスを大切にする。
3 やり遂げる意思と体力の向上を目指す子
@体育の日を中心に,各種大会に向けた取り組みで計画的に目標を示しながら体力・意志力 の向上を図る。
ア 体育の日に向けた子ども中心の取り組み
イ 体操教室,水泳教室,陸上大会に向けた練習
A体力向上委員会を活性化させ,本校児童の体力面の課題を明確にして授業改善・体力向上 に取り組む。
ア 日常の授業の充実を図る。
B昼のフリータイムを活用した体力向上
ア ロングタイム(40分)の確保と外遊びの奨励
イ 低学年(にれの木広場),高学年(グラウンド)の遊び場を確保。
C学校保健委員会を活性化させ,健康面と関連させて子どもたちの体力の向上を追求する。
Dいろいろなことにチャレンジできる子を育てる。
・様々な取り組みを通して,最後までやり遂げる強い意志を育てる。
・好きなこと,得意なことを増やさせ,自己肯定感を高めさせる。
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