北条小学校の学区は，JR館山駅をはさんで，東西に広がる海岸平野に形成された砂丘列に存在する。
北条地区は，明治期，安房地方の行政の中心となり大正８年「安房北条駅（館山駅）」が開業するに及んで安房地区の政治・経済の中心的位置を確立する。
近年，大型店舗の進出等で従来の町の中心部から周辺部へと人の流れが変わってきた。従来の中心部は人口の希薄化の傾向さえ見えはじめている。
このような時代の流れは，一面では活力の低下を招き，家庭環境の変化等の問題を生みつつある。
しかし，地域社会の骨組みは堅牢で，連帯感も強く，地域の教育力健在である。PTA活動等への保護者の協力ぶりを見ると，学校への愛着や期待感，地域の自浄作用の健全さを強く感じさせられる。 |
