プラスチックごみ問題 ~ 未来のために考えよう ~

最終更新日:令和3年12月10日


「2050年には、魚の重量を上回る量のプラスチックごみが海洋を占めるかもしれない」※
こんな衝撃的な予測があることをご存じですか?

近年、クローズアップされているのが「海洋プラスチック」の問題です。
世界では年間約800万トンものプラスチックが、ごみとして海に流れ込んでいるとも推計されています。

プラスチックがこれほど大量生産されるようになったのは、実はこの半世紀のこと。
プラスチックは、軽くて変質しにくいため、とても便利だからです。

例えば、瓶や缶の飲料は、一度開けると飲み切る必要がありますが、
ペットボトル飲料は、キャップをして持ち運ぶこともできます。

このペットボトルがポイ捨てされると、雨と一緒に側溝に流れ、川からやがては海に流れ込みます。

時間とともに、プラスチックごみは波の力や紫外線の影響などで細かく砕けていきます。
5ミリ以下になったものは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、世界中の海に存在しています。

海に広がったマイクロプラスチックを、後から回収することがほぼ不可能なため、
プラスチックごみ自体を、今のうちに減らしていく必要があるということが、世界的な課題になっています。

※ 英国 エレン・マッカーサー財団 2016年THE NEW PLASTICS ECONOMY ETHINKING THE FUTURE OF PLASTICS」

日本で1年間に捨てられたプラスチックごみ

2019年、日本で1年間に捨てられたプラスチックごみは約850万トン。

そのうち約半分が、容器・包装など、一度使われただけで捨てられてしまうことが多い、飲料カップやストロー、シャンプー・リンスなどのプラスチック製容器、商品を包んでいるビニール製包装、ペットボトルなどです。

プラスチックごみ問題を解決するために、「使い捨てプラスチック」を減らしていくことは、大きな効果がある取組みとなります。
 

日本のプラスチックのリサイクル率

2019年のプラスチックごみの量 約850万トンのうち、
製品の材料として再利用(マテリアルリサイクル)や、石油から作られたプラスチックを再び油化・ガス化するなど化学原料としての再利用(ケミカルリサイクル)の割合、すなわちリサイクル率は25%となっています。

また、プラスチックごみを燃やした時に生じる熱を有効活用する熱回収(サーマルリサイクル)の割合は61%となっており、未利用(単純焼却・埋立)は15%となっています。

サーマルリサイクルや未利用の割合を低くして、リサイクル率を高めていくことが求められています。

 

すぐできることから取組む「脱」プラスチック

プラスチックは、「丈夫で 破れにくく 加工しやすい」大変便利な素材であるため、私たちの身の回りの様々なものに使われています。そのため私たちの生活の中で、すべてのプラスチックの使用をやめることは現実的ではありません。

その一方で、SDGsを知っているけれど、普段の生活の中で意識して行動している人の割合は、まだそれほど多くないとされています。

地球の未来のために、多くの人たちが、自分にできることから具体的に行動することが求められています。

私たちにもできること

  • マイバックの使用  マイバックを持ち歩き レジ袋を買いません
  • マイボトルの使用  マイボトルを持ち歩き ペットボトル飲料の使用を減らします
  • 使い捨て食器をもらわない  プラスチック製ストロー・スプーン・フォークなど使い捨て食器をもらいません
  • 分別の徹底  テイクアウトや弁当のプラ容器を きれいに洗えばリサイクルできます
  • 環境に配慮した商品を選ぼう  リサイクルされた原料を使用するなど 環境に配慮した製品には エコマークなどの「環境ラベル」が付いています 

館山市の取組み

バイオマスプラスチック使用のごみ指定袋を導入します

令和4年度に千葉県内で初めて、バイオマスプラスチック(植物等の再生可能な有機資源を使用するプラスチック)を使用したごみ指定袋を導入します。

館山市は新しい燃せるごみの指定袋で、バイオマス配合率を25%とし、石油由来のプラスチックを削減し、
焼却時の二酸化炭素発生を低減します。

このページについてのお問い合わせ
建設環境部環境課一般廃棄物係 住所:〒294-8601 千葉県館山市北条1145-1
電話:0470-22-3354
FAX:0470-23-3116
E-mail:kankyouka@city.tateyama.chiba.jp
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