日東バス停「九重大井」から南に向かう市道に沿って進む。
真野の大黒様へ行くトンネル方向に数分歩くと、手力雄神社の
社務所と鳥居が左側に見える。
 社務所の西側には池の跡があり、往時は船田池と言われ、底
には丸木舟があると伝えられ、寛永年間に池をさらったところ
丸木舟が発掘されたと「大井之誇」に記されている。
 この池跡から数m西の崖に、南面した洞窟がある。これは、「
やぐら」と言われ、鎌倉時代の武士階級の墓穴で、水岡にある
やぐらと同じものである。
 この辺の小字名に、鳥居松、船田、御狩谷(みかりやつ)が
あり、神々の伝説に係わる地名と考えられる。