千葉大学COC+連携事業

最終更新日:令和元年7月9日

万祝グッズ販売開始の記者会見(令和元年7月3日)

 
館山市と千葉大学デザイン文化計画研究室は、市立博物館所蔵の「万祝型紙」から集積した図柄データを活用した試作品の展示・紹介や文化財(仏像・彫刻等)の3Dデータ化を進めています。
この取り組みを通じ、地域固有の歴史的造形資源をアーカイブとして記録・保存するとともに、当該資源を活用した商品化や地域文化の担い手創出を目指しています。
 
※事業期間:平成27年度~令和元年度(5か年)

COC+事業とは

【概要】
大学が地方公共団体や企業等と協働して、学生にとって魅力ある就職先の創出をするとともに、その地域が求める人材を養成するために必要な教育カリキュラムの改革を断行する大学の取組を支援することで、地方創生の中心となる「ひと」の地方への集積を目的としています。

【千葉大学が採択された事業内容】
事業名:都市と世界をつなぐ千葉地方圏の"しごと"づくり人材育成事業

館山市の取り組み

渚の駅たてやまでの試作品展示
渚の駅たてやまでの試作品展示
2D/3Dデジタル造形技術に基づく歴史的造形資源の保存・活用・共有を通した地域活性化

千葉大学デザイン文化計画研究室との連携により、市立博物館所蔵の「万祝型紙」の図柄データ集積や市内の文化財(仏像・彫刻等)の3Dデータ化を進め、地域固有の歴史的造形資源をアーカイブとして記録・保存するとともに、当該資源を活用した商品ビジネス化や地域文化の担い手創出を目指します。

万祝とは

房総半島の万祝及び製作関連資料
房総半島の万祝及び製作関連資料
万祝は、大漁などの祝いの席で、船主や網元から配られた漁師たちの晴れ着で、神社仏閣を参拝する時に一同が揃って着たものです。
「万」には、漁師たちの大漁への想いや願いが込められています。房総半島が発祥の地といわれ、三浦半島や伊豆諸島のほか、東北から伊豆半島の太平洋沿岸の各地に広まりました。

背模様(背型)には家紋や家印、裾模様(腰型)には漁の様子や鶴亀・恵比寿大黒など、縁起の良い絵柄が鮮やかな色彩で描かれています。

館山市立博物館(旧千葉県立安房博物館から移管され、渚の博物館で収蔵・展示)が所蔵する「房総半島の万祝及び製作関連資料」1,403点が県有形民俗文化財に指定されています。

千葉大学デザイン文化計画研究室

デザイン文化計画 とは、「生活文化」の在り方を計画する、「生活づくり」を実践する領域です。その「文化」は、生活文化、人びとの生活そのもの(人びとが習得・共有・伝達する生活様式)を意味します。
             
研究・教育方法の特徴としては、「野に出て生活を学ぶ」ことを大事にしています。
閉ざされた環境ではなく、「デザイン」が対象とするべき生活の現場に身を置き、地域社会が育んできた豊かな生活を五感を駆使しつつ直接的・体感的に学び、それらを考察した上で利活用の提案を行うことが、研究室の教育・研究方法の中核です。

活動実績

【平成27年度(2015年度)】
  •  渚の博物館にて、館山市立博物館所蔵の万祝型紙撮影(データ取得)。ブックカバーやランプシェードなど、試作品の製作を開始。
【平成28年度(2016年度)】
  •  万祝型紙撮影データの加工作業。
【平成29年度(2017年度)】
  • 9月16日(土)~18日(月・祝)、“渚の駅”たてやま「渚のギャラリー」にて、万祝型紙データを活用した試作品を展示するとともに、これまでの活動をパネルで紹介。
  • 9月16日(土)、“渚の駅”たてやま海辺の広場レクチャールームにて、小松寺所蔵の十二神将像の小型レプリカに、アクリル絵の具で色付けを行うワークショップ「十二神将色付け体験」を開催。
渚の駅たてやまでの試作品展示  十二神将色付け体験
 
【平成30年度(2018年度)】
  • 市立博物館収蔵資料展「美しいもよう」の関連事業として「万祝スタンプ」の活用と藍染体験等のワークショップを開催。また、試作品の販売も同時に行う。
  • 市図書館が実施した本の福袋(春のハッピーバッグ)に「万祝スタンプ」を活用
  • アメリカ・ベリンハム市との姉妹都市締結60周年を記念して、万祝データを活用してトートバッグを製作し、記念品として贈呈。
  • 3月9日(土)、館山商工会議所青年部主催の「城山ふるさとまつり」において、ワークショップ「十二神将色付け体験」と3Dプリンタのデモンストレーション、試作品の販売を行う。
  

【平成31年度/令和元年度(2019年度)】
  • 市立博物館所蔵の万祝型紙から取得したデータを活用して製作した、万祝グッズの販売を市立博物館、"渚の駅"たてやま、観光協会窓口、市内書店で開始。
  • 万祝グッズをふるさと納税の返礼品に登録。
  • オーストラリア・ポートスティーブンス市との姉妹都市締結10周年を記念して、万祝データを活用してトートバッグを製作し、記念品として贈呈。
  • 11月9日(土)、館山駅開業100周年イベントにおいて、万祝グッズを販売。
  • 2月15日(土)~3月29日(日)、活動・成果報告イベント「デジ文展 ~デジタル化による地域の文化財の可能性~」を開催(会期縮小)。関連事業として、ワークショップ「型紙で遊ぼう」を実施。なお、トークセッション「地域の文化財とデザイン ~デジタル技術による記録・保存・活用の可能性~」は新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした休館のために中止。
  
関連リンク

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