【市指定有形文化財】木造阿弥陀如来坐像

最終更新日:令和5年10月16日

指定名称

木造阿弥陀如来坐像
(もくぞうあみだにょらいざぞう)

種別

市指定有形文化財《彫刻》

指定日

平成2年(1990)7月23日指定

所在地

館山市神余4612

所有者

自性院

概要

この阿弥陀如来坐像は、大正12年(1923)の関東大震災で倒壊し、自性院に合併された安楽院の本尊であったと考えられており、外陣に安置されています。

像高70.0cm。一木造りで、背と像の底から内刳(うちぐ)りが施されています。頭部の螺髪(らほつ)を大きく刻み出し、顔立ちに後世の補修をうけたようすがあるものの、重厚な雰囲気をそなえています。

また、着衣(ちゃくえ)は胸をU字状に開け、衣の端を両脇にはさんで変化をつけているものの、衣のひだをほとんど表現していない点や、腰の幅を大きくとり、そこから張り出した脚は膝を三角につくって両足をはっきりさせている点などに、古い時代の仏像の様式がうかがえます。背中が平板なことは、地方の平安時代の仏像によくみられる特徴で、この像は、平安時代後期の12世紀後半の作と考えられています。
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