【市指定有形文化財】水晶製六角五輪塔形舎利塔
最終更新日:令和6年4月2日

指定名称
水晶製六角五輪塔形舎利塔
(すいしょうせいろっかくごりんとうけいしゃりとう)
(すいしょうせいろっかくごりんとうけいしゃりとう)
種別
市指定有形文化財《工芸品》
指定日
昭和61年(1986)7月22日
所在地
神余4612
所有者
自性院(博物館保管)
概要
この水晶製五輪塔形舎利塔は、大正12年(1923)の関東大震災で倒壊し、自性院に合併した来迎寺の本尊であった木造阿弥陀如来立像(江戸時代)の頭部から発見されました。地輪・水輪・火輪と風輪・空輪の2部材からなり、総高は4.3cmで、とても小さなものです。
風輪・空輪の部分は失われ木製のものが代用されていますが、地輪・水輪・火輪は水晶の一材でつくられています。火輪から水輪にかけて、中央に穴があけられ、仏像に魂を込めるために納められた舎利(釈迦の骨)を納入できるようになっていますが、舎利はみつかりませんでした。風輪の下部に作り出されたほぞで、栓をするようになっています。塔形の舎利容器ともいえる舎利塔は、平安時代末期から鎌倉時代に、工芸品として造形的にもすぐれたものがあります。
舎利塔の製作は江戸時代まで続きますが、自性院の水晶製舎利塔は鎌倉時代の遺品とされています。特徴は、火輪と地輪が六角形になっていることです。水晶製五輪塔形舎利塔は、全国で数十例が確認されていますが、六角形のものは数例しかありません。
風輪・空輪の部分は失われ木製のものが代用されていますが、地輪・水輪・火輪は水晶の一材でつくられています。火輪から水輪にかけて、中央に穴があけられ、仏像に魂を込めるために納められた舎利(釈迦の骨)を納入できるようになっていますが、舎利はみつかりませんでした。風輪の下部に作り出されたほぞで、栓をするようになっています。塔形の舎利容器ともいえる舎利塔は、平安時代末期から鎌倉時代に、工芸品として造形的にもすぐれたものがあります。
舎利塔の製作は江戸時代まで続きますが、自性院の水晶製舎利塔は鎌倉時代の遺品とされています。特徴は、火輪と地輪が六角形になっていることです。水晶製五輪塔形舎利塔は、全国で数十例が確認されていますが、六角形のものは数例しかありません。
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