【市指定有形文化財】磨崖十一面観音立像

最終更新日:令和6年1月10日

指定名称

磨崖十一面観音立像
(まがいじゅういちめんかんのんりゅうぞう)

種別

市指定有形文化財《彫刻》

指定日

昭和45年(1970)2月20日

所在地

館山市船形835

所有者

大福寺

概要

この像は、大福寺背後の崖面中段に、石龕(せきがん)〈石の厨子〉をつくって像容を浮彫りにした磨崖仏です。像を覆う観音堂が断崖の中段に飛び出すように建てられていることから、一般に「崖の観音」とよばれ親しまれています。

像高は131cmで、舟形の光背を背に、二重蓮華座の上に立っています。磨耗(まもう)が激しいので表情はよくわかりませんが、頭上に菩薩面を刻み、左手に水瓶(すいびょう)を持つようすや、着衣のひだなどが確認できます。膝の下にひも状の太いひだをつくり、腰の幅を広くしたスタイルに、平安時代中頃の様式が窺えますが、全体の痛みがひどいため、制作年代を確定することはできません。

寺伝では、漁民の海上安全と豊漁を祈願するために作られたとされています。
このページについてのお問い合わせ
教育委員会教育部生涯学習課文化財係 住所:〒294-0045 千葉県館山市北条740-1 館山市コミュニティセンター内
電話:0470-22-3698
FAX:0470-22-6560
E-mail:syougaigaku@city.tateyama.chiba.jp
このページについて
ご意見をお聞かせください
このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?
このページの内容は参考になりましたか?