【県指定有形文化財】手力雄神社本殿
最終更新日:令和5年11月22日

指定名称
手力雄神社本殿
(たぢからおじんじゃほんでん)
(たぢからおじんじゃほんでん)
種別
千葉県指定有形文化財《建造物》
指定日
昭和55年(1980)2月22日
所在地
館山市大井1129
所有者
手力雄神社
概要
養老2年(718)に創建されたと伝えられ、天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)を主神とし、天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)、太田命(おおたのみこと)を祀っています。古来、安東明神または神力山明神として人々に尊崇されてきましたが、江戸時代には手力雄神社や大井明神と呼ばれ、明治時代に手力雄神社と改称されました。
社殿の形式は三間社流造りで屋根は檜皮葺です。昭和15年(1940)、屋根を修理する時に覆屋を取り除き、栩葺を現在の檜皮葺に改め、千木、勝男木を置きました。前方に2重に浜床を設け、正面、両側面の三方に回縁をめぐらし、擬宝珠付高欄、登高欄、脇障子を付けています。軸部は朱塗りで、彫刻は彩色仕上げです。
この建築の特色は、蟇股や拳鼻、花肘木・蓑束等の装飾部分の様式で、浮彫様の趣向がこらされた点には中世末の地方的装飾法があります。また手挟(たばさみ)の先端や通肘木(とおしひじき)に各種の地紋彫をしている点は桃山時代の建築装飾の一技法をみることができます。
残された棟札には天正12年(1584)に里見義頼が大檀那として神社を造営し、神主は石井藤次太郎、大工は長田庄司であったと記されています。しかし、向拝の虹梁や蟇股、木鼻彫刻、脇障子や妻飾などには江戸時代中期の特色を示すところがあり、神社の記録から、元禄16年(1703)の地震後、宝永6年(1709)に修理・改修が加えられた部分が含まれていることがわかります。
社殿の形式は三間社流造りで屋根は檜皮葺です。昭和15年(1940)、屋根を修理する時に覆屋を取り除き、栩葺を現在の檜皮葺に改め、千木、勝男木を置きました。前方に2重に浜床を設け、正面、両側面の三方に回縁をめぐらし、擬宝珠付高欄、登高欄、脇障子を付けています。軸部は朱塗りで、彫刻は彩色仕上げです。
この建築の特色は、蟇股や拳鼻、花肘木・蓑束等の装飾部分の様式で、浮彫様の趣向がこらされた点には中世末の地方的装飾法があります。また手挟(たばさみ)の先端や通肘木(とおしひじき)に各種の地紋彫をしている点は桃山時代の建築装飾の一技法をみることができます。
残された棟札には天正12年(1584)に里見義頼が大檀那として神社を造営し、神主は石井藤次太郎、大工は長田庄司であったと記されています。しかし、向拝の虹梁や蟇股、木鼻彫刻、脇障子や妻飾などには江戸時代中期の特色を示すところがあり、神社の記録から、元禄16年(1703)の地震後、宝永6年(1709)に修理・改修が加えられた部分が含まれていることがわかります。
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