【県指定有形文化財】那古寺観音堂 附 厨子
最終更新日:令和5年11月22日

指定名称
(なごじかんのんどう つけたり ずし)
種別
指定日
所在地
所有者
概要
那古寺観音堂は、千葉県を代表する江戸時代中期の寺院建築です。館山湾を見渡す那古山の中腹に建ち、海上の保安や航海の安全を祈る対象としても信仰され、「木造千手観音立像」(館山市有形文化財)が本尊として安置されています。
建築の時期は、今まで宝暦8年(1758)とされてきましたが、元禄16年(1703)の大地震で、那古寺の堂塔のすべてが倒壊した後、観音堂の再建は享保17年(1732)に完了していたことが、平成14~19年度に行った改修でわかりました。
間口5間、奥行5間のいわゆる五間堂で、正面に向拝があります。柱は、床から上は円柱ですが、床下は八角に面取りされています。また、屋根の切妻のところにある妻飾には邪鬼の彫物が彫られています。
観音堂内にある欄間彫刻の刻銘に、宝暦9年(1759)、江戸蔵前の札差大口屋平兵衛や、那古の釜屋太左衛門等によって奉納されたことが記されています。内陣中央の厨子は、棟札から天明元年(1781)の作であることがわかりました。軒下の斗組は、すべて龍鼻がつけられ、屋根は入母屋造りで、三方に唐破風をつけています。総ケヤキ作りで、素木の入念な作です。
厨子
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