【県指定有形文化財】木造阿弥陀如来坐像
最終更新日:令和5年10月16日
指定名称
木造阿弥陀如来坐像
(もくぞうあみだにょらいざぞう)
(もくぞうあみだにょらいざぞう)
種別
千葉県指定有形文化財《彫刻》
指定日
昭和59年(1984)2月24日指定
所在地
館山市那古1125
所有者
那古寺
概要
以前は阿弥陀堂に安置されており、現在は本坊に安置されている像高140.3cmの半丈六仏です。一木の割矧(わりは)ぎで、内刳(うちぐ)りがされています。台座は江戸時代の後補です。
面長で背の高い上半身にくらべて、膝の張りが狭い印象がありますが、頬や体、両膝の肉付けには安定した趣があります。全体におだやかな起伏のある体を、平行で浅いひだを刻んだ衣で包んでおり、一見して平安時代の雰囲気があふれていますが、表情はかたく、明るさが消え、目などに強さがみられるところから、平安時代末期か遅くても鎌倉時代初めに制作されたことをうかがわせます。
胎内には元亨(げんきょう)4年(1324)に、高橋景綱(かげつな)と平重行(しげゆき)が檀那となって修理したことを示す墨書銘があるほか、像底には元禄地震後の那古寺再建期にあたる明和4年(1767)の修理銘が残されています。
この鎌倉時代後期と江戸時代に行われた修理の際に、割り首が施されていた頭部が差し首状に改変され、彫眼であった両眼が玉眼に改変されました。平成23年度におきた東日本大震災で頭部が落下し、過去の修理箇所の痛みも著しかったことから平成25年度に全解体修復が行われ、後世に改変された両眼などの修理痕を修繕しました
面長で背の高い上半身にくらべて、膝の張りが狭い印象がありますが、頬や体、両膝の肉付けには安定した趣があります。全体におだやかな起伏のある体を、平行で浅いひだを刻んだ衣で包んでおり、一見して平安時代の雰囲気があふれていますが、表情はかたく、明るさが消え、目などに強さがみられるところから、平安時代末期か遅くても鎌倉時代初めに制作されたことをうかがわせます。
胎内には元亨(げんきょう)4年(1324)に、高橋景綱(かげつな)と平重行(しげゆき)が檀那となって修理したことを示す墨書銘があるほか、像底には元禄地震後の那古寺再建期にあたる明和4年(1767)の修理銘が残されています。
この鎌倉時代後期と江戸時代に行われた修理の際に、割り首が施されていた頭部が差し首状に改変され、彫眼であった両眼が玉眼に改変されました。平成23年度におきた東日本大震災で頭部が落下し、過去の修理箇所の痛みも著しかったことから平成25年度に全解体修復が行われ、後世に改変された両眼などの修理痕を修繕しました
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