【市指定有形文化財】歌舞伎大絵馬

最終更新日:令和5年10月12日

指定名称

歌舞伎大絵馬
(かぶきおおえま)

種別

市指定有形文化財《絵画》

指定日

昭和63年(1988)6月28日指定

所在地

館山市那古1125

所有者

那古寺

概要

この絵馬は縦121cm、横152cmの杉板に胡粉(ごふん)塗りの彩色が施されています。絵馬に描かれた題材は「古今兄弟兵曽我」で、絵馬一面に曽我五郎の鎧の草摺を朝比奈三郎が引っぱっている歌舞伎の荒事(あらごと)場面が描かれています。右側の初代市川団十郎と思われる曽我五郎の顔には紅隈(べにくま)がほどこされ、中村伝九郎と思われる朝比奈三郎の目の周りには朱色の隈が描かれています。

絵馬の右下に「武州江戸本船町、嶋津屋四郎兵衛」と奉納者名が書かれていますが、作者の落款(らっかん)は見られません。絵の特徴として、力強さを表現するため、ミミズが這ったような線描きと、ヒョウタンを逆さにしたような形で描く、いわゆる「ひょうたん足みみず描き」という独特の技法で描かれています。このため、この絵馬の作者は「ひょうたん足みみず描き」の技法を完成させた鳥居清倍(とりいきよます)ではないかと推測されています。絵馬の裏面に「享保十年乙丑歳(1725)四月十五日奉宝納者也」と墨書されています。
このページについてのお問い合わせ
教育委員会教育部生涯学習課文化財係 住所:〒294-0045 千葉県館山市北条740-1 館山市コミュニティセンター内
電話:0470-22-3698
FAX:0470-22-6560
E-mail:syougaigaku@city.tateyama.chiba.jp
このページについて
ご意見をお聞かせください
このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?
このページの内容は参考になりましたか?