【国指定重要文化財】銅造千手観音立像

最終更新日:平成27年9月16日

指定名称

銅造千手観音立像
(どうぞうせんじゅかんのんりゅうぞう)

種別

重要文化財(有形文化財《彫刻》)

指定日

昭和59年(1984)6月6日

所在地

館山市那古1125

所有者

那古寺

概要

引き締まった体部の肉取りやにぎやかな衣文の構成などから、作家は鎌倉初期の慶派に学んだ鎌倉中期の仏師であるとされています。顔は、目、鼻、口を集中させ、頬に張りを持つきびしい表情で、肩先と腹部を強く突き出した体部のつくりから、作家の個性がうかがわれ、13世紀前半に制作された金剛仏の優品です。

脇手右前列の接合部には、願主のものと思われる「平胤時(たいらのたねとき)」という人名が刻まれています。この人物は、『吾妻鏡』嘉禎3(1237)年4月19日条から、宝治元(1237)年5月14日条にかけて、9回にわたり将軍に供奉する騎馬の随兵としてその名が見え、鎌倉時代中頃とされる像容とも合致します。東国武士の信仰による、確実な造像例としても貴重です。
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