【国指定重要文化財】金銅密教法具

最終更新日:令和5年7月14日



指定名称

金銅密教法具
(こんどうみっきょうほうぐ)

種別

重要文化財(有形文化財《工芸品》)

指定日

令和5年(2023)6月27日

所在地

館山市出野尾859
館山市立博物館保管(館山市館山351-2)

所有者

小網寺

概要

【員数】一括
  • 種子五鈷鈴 1口
  • 独鈷杵 1口
  • 五鈷杵 1口
  • 金剛盤 1面(裏面に「金澤寺審海」の銘あり)
  • 輪宝及び輪台 1組(台裏に「金澤審海」の銘あり)
  • 輪宝 1口
  • 羯磨及び羯磨台 4組(台裏に「金澤審海」の銘あり)
  • 花瓶 1口(台脚裏に「金澤審海」の銘あり)
  • 四橛 4本
【説明】
銅製鍍金(ときん)の密教法具類で、五鈷鈴(ごこれい)・五鈷杵(ごこしょ)・独鈷杵(どっこしょ)・金剛盤(こんごうばん)・輪宝(りんぼう)及び輪宝台・羯磨(かつま)及び羯磨台・花瓶(けびょう)・四橛(しけつ)などの組み合わせです。鎌倉から室町時代の製作で、当初からの一具ではありませんが、法具として後世に組み合わされたと思われる一群です。
鋳上がりのよい優品で、金剛盤・蓮華台・花瓶等には金沢審海(かねさわしんかい)の刻銘があることから、房総半島対岸の金沢・称名寺の開山である妙性房審海(みょうしょうぼうしんかい)に関連する遺品であることがうかがわれます。密教法具が伝来した小網寺は、安房における密教道場として、鎌倉時代には大規模な伽藍が整備され、隆盛しました。鎌倉時代の優品を含む中世の密教法具の遺例として貴重です。(鎌倉~室町時代・13~16世紀)
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