算数科における伝え合う力の育成を目指して 〜自分なりの考えを持てる授業づくりを通して〜 |
2 主題設定の理由
(1) 今日的課題から
学習指導要領では,子どもたちが「生きる力」を培うために,言語活動の充実を掲げている。「知識・技能の習得,その活用場面」に おける思考及び表現は,言語によって行われるとされ,言語能力の育成が求められている。
研修教科を算数科としたのは,児童の実態から数字や図等,量を視覚からイメージしやすい教材を学習することが児童の思考活動 を活発にさせ,伝え合う力の育成に繋がるものと考えた。
また,学習を通して自らの考えを効果的な表現を用いて伝える力を身につけることは,生きる力を育む上で重要な要素だと考える。
よって,初年度となる今年は,算数科における伝え合う力の育成を目指し,自分なりの考えを持ち,表現できるようにするためにはど のような手立てが有効か明らかにしたいと考え,本主題を設定した。
(2) 学校教育目標から
『豊かな心を持ち,進んで実践する子の育成』
○よく考え,自ら学びぬく子(やる気いっぱい) ○思いやりのある子 (やさしさいっぱい) ○進んで体をきたえる子 (元気いっぱい) |
算数の学習において,自分なりの考えを持つことは,まず,課題が何かを捉えることが大切であり,それを解決するための基礎的な 知識がなければ考えることはできない。基礎な知識の定着は,週3回の朝自習の見直し改善を図ることで取り組んでいる。学習に必 要な基礎となる知識や技能を駆使し,課題を解決する過程において自分の考えを持てるようにしていきたい。自分の考えを持ち,表現 できるようになれば思考が深まり,考えることが楽しくなると考える。
こうした学びの姿勢は,「よく考え,自ら学びぬく子」に繋がるものとして,学校教育目標の具現化として位置付けている。
4 研究の目標
子どもが自分の考えを持ち,表現できるようにするためには表現できるようにするためにはどのような手立てが有効か,問題解決型 学習を通して明らかにする。
5 研究仮説
学習過程を工夫すれば,自分なりの考えを持ち,表現できる子が育つであろう。