台湾北西部に位置する新竹県から農協関係者らによる視察の受入を行いました。今回来日したのは日本の農林水産省にあたる農糧署から農業局副局長、新竹県の農林水産部長、同県内のすべての市町の農協にあたる農会から組合長や部長といった職員ら総勢20名。

　視察団は5泊6日で日本を巡り、メインイベントは東京ビックサイトで開催された国際食品・飲料展（FOODEX　JAPAN2024）への参加でしたが、そのうち2日間を南房総地域で過ごされました。

　1日目は波奈総本店で昼食を取った後、道の駅グリーンファーム館山を訪問し、食のまちづくり推進課から説明を受けました。台湾には道の駅がまだ少なく、今後推進していくために視察をしたいと希望があり、施設の建設についてや、納品の仕組み、運営方法など活発に質問が飛び交い、関心の高さが伺えました。

　翌日は、“渚の駅”たてやまを見学し、職員から館山の観光について説明を受けました。その後、城山公園に移動し、八犬伝博物館を見学。昼食を取った後、JA安房本店を訪問し、担い手指導課職員から多様な担い手の確保について説明を聞きました。人手不足は台湾でも問題になっており、事業継承の取組み方や耕作放棄地についてなど頻繁に質問が上がりました。

　一行はこの他にも、館山いちご狩りセンターで体験を行ったり、道の駅 保田小学校で廃校を利用した地方創生について説明を受けたりと、当地域の産業から観光まで様々な分野を視察していかれました。