下水道使用料の適正な水準の検討に取り入れた視点

最終更新日:令和6年10月23日

 令和6年度に行った下水道使用料の適正な水準の検討において、従来とは異なる主に3つの視点を取り入れて検討を行いました。

  1.令和5年度改定の「館山市下水道事業経営戦略」に基づく、経費回収率60%達成に向けて

  2.浄化槽世帯との税負担の公平性確保に向けて

  3.上水道料金との料金バランスの適正化に向けて

 

経営戦略に基づく経費回収率60%に向けて

 館山市下水道事業経営戦略とは、令和6~15年度を計画期間と定め、令和5年度館山市下水道事業審議会内で3回に渡る議論を重ねて策定された計画となります。
 この計画において、2つの柱を策定の方針と定めており、この内の「使用料の改定などにより財政基盤の確保に務めること」に基づき、「経費回収率を令和15年度までに60%へ改善」するよう、「令和7年度とその後数年間検証後」に使用料の改定を行うことが定められました。
 なぜ財政状況が厳しいのか、どのようにして財政基盤の確保に取り組むのか等の疑問を館山市の特殊性も交え、序盤の総論でわかりやすく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

 館山市下水道事業経営戦略 ←こちらの「R5年度改定」のファイルとなります。



 

浄化槽世帯との税負担の公平性確保に向けて

 現在、館山市下水道事業では使用料収入のみで経費を賄うことができていないため、一般会計(館山市の会計)から多額の繰入金(ご家庭に当てはめると「親からの仕送り」)をもって賄っております。



 この繰入金の財源は市民の方々から頂いた税金ですが、館山市全体から頂いた税金ですので下水道区域外の方々から頂いた税金も多く含まれております。館山市内の人口は令和6年度当初で約44,000人ですが、この内、下水道に接続されている方は約4,800人と市内人口の12%程度の方々しかその利益を享受できていない状況であり、税負担の公平性に課題が生じています。



 また、浄化槽の維持管理は設置者個人(持ち家であれば家主)が責任を持って管理する必要があります。一般家庭における合併処理浄化槽の場合、点検や清掃等の維持管理費やブロワーにかかる電気代を合わせると1ヶ月当たり5,100円になります。一般家庭で下水道を利用しているときの使用料が2,660円なことを考えるとかなり高額であることがうかがえます。
 下水道使用料は先述の一般会計からの繰入金により低く抑えられていることから、ここでも負担の公平性に課題が生じています。


 

上水道料金との料金バランスの適正化に向けて

 使用された水道水は排水された後に下水道に流れ込むことから、上水道と下水道は切っても切れない関係にあります。



 また、同じ「水に関する公営企業」という類似点もあることから、今回の検討には上水道との料金バランスを視点として取り入れました。

このページについてのお問い合わせ
建設環境部下水道課管理係 住所:〒294-0054 千葉県館山市湊465-1
電話:0470-22-3661
FAX:0470-29-7601
E-mail:gesui@city.tateyama.chiba.jp
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