特定外来生物「アライグマ」について

最終更新日:平成26年3月13日

アライグマ被害が急増中

テレビアニメで人気者となったアライグマですが、近年、野生のアライグマが急増し、農作物や自然生態系、家屋・文化財などに大きな被害をもたらしています。

どうして野生のアライグマが増えたの?

アライグマは北米大陸原産で、日本には本来いない動物です。それが、アニメの影響などからペットとして大量に輸入され、飼育されるようになりました。 アライグマは、幼いうちは可愛いですが、成長すると凶暴になり、飼いきれなくなって捨てられたり、手先が器用なため自ら逃げ出すアライグマもいました。これが、野生のアライグマが増えた主な理由です。 

また、雑食で何でもよく食べ、繁殖力も高いのが特徴です。原産地の北米大陸では、コヨーテなどの肉食獣が天敵となりますが、日本には天敵がいないためどんどん増えていきました。

被害の実態は?

(1)自然生態系への被害
 もともと日本にいなかったアライグマは、生態系の上位者で、在来種を追い出したり食べてしまったり等、既存の生態系が危機にさらされています。

(2)農作物への被害
 雑食性のため、トウモロコシやトマト、スイカ、イチゴ、ブドウ、ナシなど、様々な種類の農作物が被害にあっています。千葉県内でも平成16年度から農作物への被害が確認されるようになり、平成23年度の被害金額は1,070万円で平成16年度の約14倍になっています。

(3)生活への被害
 アライグマは柱や壁を登るのが得意で、狭い隙間や穴も難なく通り抜けられます。そのため、人家の屋根裏にねぐらを作り、糞尿の被害や足音やなき声などの騒音被害のほか、屋根が壊される被害も発生しています。また、寺社などの建物や仏像などが傷つけられる被害も報告されています。
 

被害を防ぐには

 アライグマの被害を防ぐための方法は、「数を減らす(捕獲する)」「エサを与えない(エサ場をつくらない)」「ねぐらをつくらせない(家屋の隙間をなくす)」の3つです。

(1)数を減らす
 千葉県では、外来生物法に基づいて「千葉県アライグマ防除実施計画」を策定し、積極的に捕獲をすすめています。もし、アライグマを目撃したり、被害にあったりしたら、すぐに環境課まで連絡してください。

(2)エサを与えない
 かわいくても絶対にエサを与えないでください。また、農作物被害を防ぐため、農地や集落環境では以下のことに注意しましょう。
・生ゴミ・野菜くず・収穫物を野外に捨てたままにしない
・畑に収穫物を残さない
・実のなる木に果実を残したままにしない
・稲刈り後の水田はなるべく早く耕しておく(落穂や2番穂を出さない)

(3)ねぐらをつくらせない
 侵入が得意なアライグマですから、家屋の壁や床下、屋根付近の隙間をなくしましょう。

アライグマの見分け方

最後に、タヌキなどとよく似たアライグマの見分け方を紹介します。最大の特徴は、しましまのシッポです。

アライグマ捕獲用ワナの貸出

環境課では、市民の皆様にアライグマ捕獲用ワナの貸出を行っています。貸出を希望される場合は、環境課に御連絡ください。

※ワナについては、あくまでもアライグマの捕獲を目的として貸出を行っています。タヌキやハクビシン等、ほかの動物を捕まえた場合は、御自身で逃がしていただきますようお願いいたします。

農業被害等がある場合は、農水産課(電話:0470-22-3397)まで御相談ください。

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このページについてのお問い合わせ
建設環境部環境課環境対策係 住所:〒294-8601 千葉県館山市北条1145-1
電話:0470-22-3352
FAX:0470-23-3116
E-mail:kankyouka@city.tateyama.chiba.jp
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